亡くなる旦那を泣かせた私

膵臓がん闘病ブログ

亡くなる6日前、完全な終末期の旦那に向かって私は言ってはいけないことを言ってしまったのです。

この頃はみるみる弱ってく旦那を見て、本当に死んでしまうのかという恐怖と、旦那がいなくなったら私はこれからどう暮らしていけばいいのかという恐怖があり、なぜか悲しみから怒りに変わってしまうことがありました。

今思うと私は完全に自分のことしか考えてなく、旦那の気持ちを考えてあげれませんでした。

顔は黄疸で真っ黄色、腹水は抜いたけどまたすぐ戻って膨らんでいる、足はパンパンに浮腫んでいてガリガリになってしまった体。

そんな完全な終末期の旦那に向かい私は

「あんたのせいで私の人生台無しになった。旦那もいない、子供もいない、何もかも失う私の気持ち分かる?

病気になるから、タバコも辞めて、お酒も控えめにしてって、病気になる前から私散々言ったよね?」と常識的に考えて、普通言わないだろということを平気で言ってしまったのです。

そしたら旦那は

「明日にも死にそうな俺に向かってよくそんなこと言えるなー!!絶対今言ったこと後悔するぞ!あーー!!怖いよーー!!」と言って大泣きしたのです。

今まで一緒にいて旦那の泣いてる姿なんて一度も見たことがなかったので、なんだか心がジーンとなり「ゴメンね、、、」と私は謝ったけど、泣き続けていました。

なんであの時、あんな酷いことを言ってしまったんだろうと旦那の言った通り私は今後悔しています。

亡くなった今では自分のことよりも、あの時どんな気持ちだったのかなといろいろ旦那の気持ちを考えることが増えました。


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